中山バイパス沿い、予防と丁寧な説明を心がけています、岸歯科医院スタッフ今釜です
5月連休明けると感染者が・・・予想通りと言えばそれまでですが。
もうすぐ梅雨。外出も自然に減って収まるのかなあ。
でも恐れることなく手洗い消毒は続けていきます。
感染対策も引き続き徹底してやっていきます。
さて今回は「知覚過敏」
最近は増えていっているように思います。
原因は「マスク」
マスクをすることで口臭を気にする方が多くなり、時間をかけて磨く方が。
しかし、それが逆効果になる事があります。
「やりすぎ」てしまい、歯の根元をすり減らしてしまっているのです。
知覚過敏の発症につながる象牙質の露出はなぜ起こるのか、その主な原因として以下のようなことが挙げられます。
1歯茎の退縮(歯茎下がり)
歯の根元の部分にはエナメル質が存在せず、その代わりにセメント質と呼ばれる組織があります。
ところがセメント質はとても薄く、その硬さもエナメル質ほど硬くはありませんので、短期間のうちになくなってしまいます。
そのため、歯茎が退縮して下がると、すぐに象牙質が露出してしまうのです。
歯肉退縮の代表的な原因とされるのが、プラーク(歯垢)内の細菌が歯茎や顎の骨に炎症を起こす歯周病です。
歯周病は歯を失う大きな原因となるだけではなく、全身疾患の悪化・発症にも深く関わっている恐ろしい病気です。
また、歯周病のほか、歯茎退縮は加齢によっても進行していきます。
2くさび状欠損
くさび状欠損とは、歯と歯茎の境目部分に見られるくさび状の磨り減りのことです。
くさび状欠損が形成されると象牙質は露出し、知覚過敏を引き起こします。
くさび状欠損の原因のひとつとして挙げられるのが、過度なブラッシングによるものです。
硬い歯ブラシや研磨剤が配合された歯磨き粉を使用した上、力任せに歯を磨けば、歯の根元部分のセメント質は簡単に削れてしまいます。
その他、眠っている間のブラキシズム(食いしばりや歯ぎしり)による強い咬合力も、くさび状欠損の形成につながります。
ブラキシズムが癖になると、歯への悪影響はもちろんですが、
肩こりや頭痛、顔面痛、顎関節症などのトラブルを引き起こす恐れもあります。
3酸蝕歯
飲食物などに含まれる酸によって、エナメル質が溶かされてしまった状態の歯を酸蝕歯といいます。
虫歯は細菌が出す酸により発生するものですので、酸蝕歯とは区別されています。
歯のエナメル質はpH5.5を境に溶け始めます。酸蝕歯を引き起こしやすい酸性の飲食物として、
レモンやみかんなどの柑橘類の果物、お酢、スポーツ飲料、甘い炭酸飲料などが挙げられます。
これらを頻繁に、あるいはだらだらと時間を掛けて摂取し続けると、エナメル質が傷つけられて象牙質が露出してしまいます。
いかがですか?原因も様々ですよね。
それでは次に治療についてです
知覚過敏の症状を改善するには、それぞれの根本的な原因を解決する必要があります。
歯周病
何はともあれ歯周病を完治させることが最優先です。
軽度の歯周病であれば、プラークコントロールにより改善する場合もありますが、
重度の場合は歯医者での専門的な治療を要します。
場合によっては外科手術を行わなければならないこともあります。
過度なブラッシング
歯の磨き過ぎにより知覚過敏を引き起こしている方は、適切な歯磨き方法を身に付ける必要があります。
歯ブラシの持ち方
手をグーにして歯ブラシを持つ「パームグリップ」は、歯を磨くときに余計な力が入りやすい持ち方です。
鉛筆を持つような「ペングリップ」を意識すると力の調節がしやすくなります。
歯ブラシの硬さ
歯ブラシが硬すぎると歯を傷つける恐れがあります。やわらかめのものを選んでみましょう。
歯磨きの時間
歯磨きの時間は長ければ長いほどよいというものではありません。
ブラッシングを何十分も行っているという方は、時間ではなく磨き方を見直す必要があるでしょう。
他にも治療法はありますがなんといっても原因が患者さんの方に起因しています。
生活様式が見直されている今、新たなトラブルも起きています。
しっかり理解して治していきましょう!