中山バイパス沿い、予防と丁寧な説明を心がけています 岸歯科医院スタッフ福村です。
梅雨本番。ですがここまで降らなくても・・・
前回の豆知識、からの続きを書こうと思います。
前回は「唾液と消化」
この時に唾液の働きは書いたのですが、「どうすれば唾液が出るのか」に関してはあまり書けませんでした。
今回はそこを書いていこうかと思います。
では、どうすれば唾液を出すことができるのでしょう?
簡単にできて効果のあるものから順番にお伝えします。
1 舌の体操
舌をべ~っと出す。引っ込める。出す。これを数回繰り返します。
次に、舌を出し上唇から鼻の下までなめる。唇の右側、舌唇から顎までなめるようにします。唇の左側と順番に数回行います。
これだけで、ふつうは唾液が出てきます。
そして、毎日、舌の体操を行うことで舌の筋肉も鍛えられ、唾液の分泌がよくなります。
2 水分の摂取
唾液を出すためには水分摂取が重要ですが、コーヒーや緑茶・ウーロン茶は逆効果です。
コーヒーや緑茶・ウーロン茶には利尿作用があるため、かえって口が乾くことになります。
また、ジュースや牛乳などは口の中を酸性化し、口臭が発生しやすくなるためご注意ください。
ですから、唾液を出すには水を飲むのが一番良いです。
水を飲むタイミングは、歯磨き後、食事と食事の間のお腹が空いた頃。そして、寝る前が良いです。
1回に飲む水の量は、コップ1杯程度です。それ以上飲んでもいいですが、これぐらいで充分です。
口に物を入れると、唾液腺が刺激されます。
3 だし昆布をかむ
だし昆布は、溶けにくくアルカリ性のために細菌が増えない。そういう意味からも、だし昆布はお勧めだそうです。
だし昆布は、1センチ×2センチの長方形にします。角がある方が唾液腺に刺激を与えるので良いです。
長方形に切っただし昆布を口に含み転がして、唾液で溶かすようにします。
この時、決して噛まないようにします。(難しそう)
そうすることで、だし昆布が溶けるまで結構長い時間をかけます。
4 ガムを食べる
キシリトール入りのシュガーレスガムを噛みます。
味がなくなってからも口に入れたままにし、コロコロと転がします。
だし昆布の時と同じように、唾液腺が刺激されます。
5 声を出す
声を出すことで、舌と頬の筋肉が動き唾液腺が刺激されます。
発声法は、パタカラ体操(パタカラ、パタカラを繰り返す)でも、アイウエオや早口でもお気に入りのものを行うことと良いです。
気に入ったことを行なうと、副交感神経が働き唾液分泌が促されます。
1例として「アイウエオ、イウエオア、ウエオアイ、エオアイウ、オアイウエ」の発声を10回繰り返すのもよいようです。
舌の体操をやった後に、発声練習をやるというようにセットで行っています。
カラオケもいいかも!
6よく噛む
現在は食ベものが柔らかくなってきたことと、生活が忙しいことから平均的に食事にかける時間が短くなっています。
(食事時間の平均10分ともいわれています。)
このことが唾液を出なくします。また、柔らかい食べ物(加工品)を中心に摂取することも良くないです。
繊維の多い生野菜などがお勧めしです。
唾液を充分出すためには、良く噛んで30分から1時間かける必要があります。
7楽しいことをする
楽しく食事をしたり、良く噛むと、副交感神経が刺激されサラサラ唾液が出るようになるそうです。
反対に、緊張したり、いらいらしたり、悩みごとなどからストレスがあると、交感神経を刺激するので、
口の中がネバネバしたりカラカラと乾いてしまいます。
思い当たるふしはありませんか?
もし、心配など悪い感情が起きることが多いようでしたら、その感情こそが唾液を出さなくしてしまっている原因です。
そのような場合には、明るく振る舞い体を動かすとリラックス状態をつくるので唾液も出るようになります。
補足
手と足には、唾液を出すツボがあるのでご紹介します。
口瘡点は、手のひら側の中指の付け根の横じわの中央にあるツボです。
口瘡点を押したり揉んだりしても口内炎には効果があるのですが、喫煙者の方はタバコの火をツボに近づけたり、
あるいは中国温灸で温かい刺激を与えるとさらに効果的です。
口瘡点は手のツボですので、暇さえあれば押したり揉んだりして刺激しましょう。
湧泉(ゆうせん)。ストレスなどによって自律神経の乱れがおきると、唾液が減少します。
湧泉のツボを押すことで、自律神経の乱れを緩和できるので、唾液を出したい場合は、このツボを押すといいです。
少し長くなりましたが、いろんな方法があるようですね
私的には楽しいことを考えるのが一番かな?