中山1丁目、予防と丁寧な説明を心がけています岸歯科医院 スタッフ福村です
先日初めての休日診療。
日曜日の疲れがやっと取れた感じです。
今日のテーマは「ロイテリ菌」
といってもわからないですよね。
今、最新の歯科治療で注目を集めているのがこの「ロイテリ菌」なんです。
少し詳しく説明しますが・・・
皆さんは「プロバイオティクス」っていう言葉を聞いたことはありませんか?
プロバイオティクスとは「腸管内に乳酸菌を送り込んで良好な腸内マイクロバイオームを作る戦略」と定義されています。
又難しい言葉が出てきましたが、「マイクロバイオーム」
とは私たちの腸管、口腔(こうくう)、皮膚などや生活する場所に住み着く細菌を含む微生物の集団のことなんです。
プロバイオティクスに使われる乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)やビフィズス菌は数え切れないほどの種類や菌株があります。
皆さんもCMで「○ー1」なんかは知っていますよね。
さて細菌には多くの善玉菌、悪玉菌が存在していることはみなさんなら知っていますよね。
特に口腔内細菌と腸内細菌は、その仕組みが類似しているそうです。
今、善玉菌である乳酸桿菌の「ロイテリ菌」が歯科でも注目されているんです。
どういう風に使用していくのかというと
「口腔ケア」
歯ブラシやデンタルフロス等の実際のブラッシングと共にロイテリ菌を用いることにより、
歯肉炎の改善、歯周炎の改善、むし歯菌の抑制が可能、口臭予防には有効と報告されています。
しかし、口腔内固有の細菌は、外部から入り込んでくる細菌を攻撃し簡単に定着を許さないようになっています。
つまりロイテリ菌を定着させることは難しい。
生菌が億単位で含まれるロイテリ菌タブレットをなめても、その直後から口腔内のロイテリ菌は徐々に減っていきます。
ロイテリ菌の使用をストップすると1週間後にはほとんど検出されないということが。
大事なのは毎日、使い続けることです。
ロイテリ菌は、食中毒を起こす腸管出血性大腸菌やリステリア菌などに対しても抗菌性があります。
またロイテリ菌の常用は、高齢者の口腔カンジダ症を抑える効果がある報告もあります。
乳酸桿菌などによるプロバイオティクス戦略の最大の魅力は使い続けても副作用が全くないことです。
善玉菌を腸内マイクロバイオームに送り続けることで免疫系の活性化をもたらし、口腔慢性感染症の予防につながります。
ただし、口腔ケアの基本は「ブラッシング」つまり正しい歯みがきです。(当然ですが)
歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使い、歯のまわりの細菌を落とすことがもちろんです。
そのうえでさらに乳酸菌も取り入れる。
そのことで今まで歯医者に行っては「虫歯です」「歯周病が進行しています」
と言われ続けていた状態を変えてみましょう。
岸歯科医院では予防を一番に考えています。
是非定期検診を。